2009年1月12日月曜日

看板作製を担当

邦画全盛期の昭和に各地の映画館で見られた宣伝看板を写真で紹介するパネル展が、尼崎市東難波町5の喫茶店「蜜(みつ)」で開かれている。同市尾浜町のイラストレーター小林忠市さん(61)が絵師として手がけた看板の写真のほか、人気スターの似顔絵も飾られており、店内は昭和のレトロな雰囲気に包まれ、来店者の郷愁を誘っている。29日まで。
 小林さんは島根県出雲市生まれ。幼い頃から絵を描くことが大好きで、小林旭や高倉健ら人気俳優の似顔絵描きが得意だった。中学卒業後、堺市内の鉄工所に就職したが、毎月の給料は8000円で寮生活を送っていた。当時の唯一の楽しみは「3本立てで、150円の映画観賞でした」とふり返る。
 絵師になるきっかけは18歳の時、寮近くの南海高野線北野田駅前にあった映画館「登美丘劇場」を訪れ、支配人に自らが描いた人気俳優の似顔絵を見せたことだった。出来栄えをほめられ、住み込みで看板作製を担当することになった。
 高さ1・8メートル、幅11メートルの模造紙を張ったベニヤ板に、映画会社から送られてきたポスターの図柄や文字を再構成して描く作業に取り組み、1967年まで3年間続けた。
 店内には5枚のパネルが展示されており、それぞれに鶴田浩二の「明治侠客(きょうかく)伝 三代目襲名」、勝新太郎の「兵隊やくざ」などの看板の写真計60点が並べられ、イラストレーターとして描いた似顔絵12点も展示されている。
 小林さんは「場所があれば、今も映画看板は描いてみたい思いはある。店内の写真を見て当時を懐かしんでもらうとともに、手描きのぬくもりを感じてほしい」と話していた。
 開店は午前7時~午後5時。土曜は正午まで。休日は日曜・祝日。問い合わせは同店(06・6481・3629)。
(2009年1月12日 読売新聞)

こーゆートコいいなぁ

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