飲食店などが立ち並ぶ長崎市の中心街で、油性スプレーによる落書き被害が深刻化している。地元自治会関係者は「治安の悪化、街のイメージダウンにつながる」と危機感を抱いており、銅座町と籠町、本石灰町の3自治会と長崎署が18日に合同で「落書き一掃作戦」を繰り広げる。
長崎地区防犯協会連合会(村木営介会長)によると、被害が目立ち始めたのは9月ごろから。飲食店の壁や駐車場のブロック塀などにアルファベットを崩したような文字がスプレーで描かれる落書きが相次ぎ、この3カ月ほどで少なくとも8件を確認したという。
建物への落書きは建造物損壊罪(懲役5年以下)、看板や敷地のブロック塀などに落書きするのは器物損壊罪(同3年以下、罰金30万円以下)の適用対象。同署管内では2006年1月、同市浜町のビル外壁にスプレーで落書きしたとして器物損壊容疑で17歳少年を書類送検したケースがある。しかし、建造物損壊、器物損害ともに「親告罪」のため、告訴がなければ罪を問えない。
18日の「一掃作戦」は自治会関係者と警察署員約30人が参加。中心街で外壁のペンキを塗り直すなどしながら、地元住民と一体となって取り組む必要性をアピールする考え。同署の梅田貞省生活安全課長は「落書きは治安悪化を招く原因になりやすい。被害者も泣き寝入りせず、いたずらではなく犯罪だということを意識してほしい」と呼び掛けている。
=2008/12/17付 西日本新聞朝刊=
どうして人は落書きしてしまうのだろう
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