英投資ファンドが日本政府の株式買い増し中止命令を受け事実上、撤退した。電源開発(Jパワー)株を買い進めていたザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド(TCI)。代表のクリス・ホーン氏は容赦なく会社を追いつめる「モノ言う株主」と慈善活動家の顔を併せ持つ。
氏は妻の運営する慈善事業財団に4年間で8億ポンド(約1690億円)を寄付し、英紙に「英国でも最も気前のいい慈善事業家」と称賛された。しかし財団の理事に取材すると、昨年、実際に財団が支出したのは8億ポンドのうちの1・5%未満にすぎない1170万ポンド(約24億7400万円)で、大半はTCIへ再投資されていた。英国内法では問題はないが、「氏が財団の理事に名前を連ねているのも異常なら、資産運用を1つのファンドに集中させるのも異常」と疑問視する向きも出始めた。
TCIは2003年に設立され、05年、ドイツの取引所によるロンドン証券取引所の買収を阻止した際、氏は草原を食い尽くす「イナゴ」と揶揄(やゆ)された。慈善事業家としての「顔」はこうした批判を間違いなく和らげていた。
「慈善は看板だけ?」と英誌エコノミスト前編集長のビル・エモット氏に疑問をぶつけると、「ファンドはファンド。金もうけを考えなくてどうするの?」とけげんな顔をされた。(木村正人)
MSN産経ニュース
アメリカは結構看板にお金かけますよねぇ
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